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コロのこの頃

秋の雨



雨だった。

秋だというのに、まるで春のように風が優しい。

いつものようにコロの散歩へ行き、いつものように家へ戻る。

いつものようにコロを繋ぎ、いつものように水とエサをやる。

いつものようにコロの頭をなでてやると、いつもと違ってコロが飛びついてきた。

優しい風に誘われて、優しくコロを抱きしめてやった。

ある秋の雨の夜のことだった。

海へ



コロを連れて海へ。

陽はすでに西へ傾いている。

海が夕陽をあびてキラキラしている。

砂浜を犬を連れた子供が走っている。

逆光の中、子供も犬も影に見える。

コロも砂浜に行き、海草を食べた。

海からの潮風が心地よく体を包んだ。

秋から冬へ



木枯らしの吹く、落ち葉の道をコロと歩く。

落ち葉の上には、やがて雪が降りつもり、

吹雪の吹く、積雪の道をコロと歩く。

秋から冬へ。

まだ遠い春を待ちわびながら、

今はまだ、冬の季節をコロと味わおう。

冬はまだ、始まったばかりだから。

月の光



仕事帰りの夜

駐車場に車を停めて

ふと空を見る

月が明るい

月のまわりに光の円がある

あれは何という名前なのだろう

そういう疑問を抱きつつ

いまは家路へと急ごう

疲れた体をやすめるために

コロに会うために

(by 火王竜)
FirstUpload 10/10/03-07:48 : LastUpdate 10/10/03-07:48

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